シニアペットと暮らして

猫じいちゃん、若猫のパワーをもらって。

ぷくにゃちゃん・21歳
公募

著者/うに

21年前の春、当時小学生だった息子が保護した猫がうちで産んだ子たちがいます。

今現在の3ニャン。若猫テマリ、キキと一緒にお昼寝。

3年前は兄弟姉妹揃って18歳の4匹でこのフォトコンテストに参加、一昨年は19歳の3匹で参加させていただきました。
今年は21歳になったぷくにゃで応募しています。
21歳のぷくにゃはもちろん、兄弟姉妹揃って長寿なのは、母猫みー母さんとの約束があるからです。
事の初めは、21年前に保護した子がうちで4匹出産したことから始まります。
子猫たちは元気に育っていましたが、母猫は、出産後FIPを発症し、子猫たちが2か月半の頃、猫生を終えてしまいました。
最期に私を見上げて「にゃー」と鳴いたのは、「子猫たちをお願いね」と言われたのだと思います。
これが、みー母さんと私の約束です。
最初の獣医さんでは、授乳していたのならFIPに感染しているだろうからと安楽死を勧められた子猫4匹は、別の獣医さんの見守りの下ですくすく成長して、まわりからも「奇跡!」と言われました。
その後、大きな病気をすることもほとんどなく、ぷくにゃ以外の3匹も18歳、19歳まで生きてくれました。
今年の5月に21歳の誕生日を迎えたのは、ぷくにゃだけになってしまいましたが、生まれた時からずっと一緒だった兄弟姉妹が、1匹、また1匹といなくなるのは、とても寂しかったのだと思います。

17歳の時、姉妹の伽羅(キジトラ)と、後から加わった黒猫ジジと。4兄弟姉妹もジジも、みんな階段が大好きでよく寛いでいたので、人間は踏まないように気を付けていました。

今でも時々、兄弟たちを探すようにして鳴いていることもありますが、そんな時そばに寄り添うのは、2歳の若猫2匹です。
一昨年の春、新たに保護した姉妹子猫2匹を迎えて、今は老猫と若猫たち3匹の暮らしです(迎えた時には5匹でした)。
元々面倒見のいい、おっとりした性格のぷくにゃは子猫の面倒をよく見てくれて、まるで保父さんのように接していて、チビ猫保護時にはうちの中が「ニャンコ保育園」になっていました。
今では自分よりも大きくなった2匹に、もたれかかられたりしながら、とても慕われています。
しかし、立場は逆転?していて、ぷくにゃが大きな声で鳴けばそばに近寄ってくっついたり、階段の上り下りの時にはまるで付き添うかのように若猫がくっついて歩いたり・・・寒い時期には3密の猫団子になっています。
その様子はまるで、「おじいちゃんと孫たち」のようで見ていて微笑ましいです。
階段をゆっくり上がるぷくにゃに寄り添って一緒に上る若猫たち。
まるで「おじいちゃん、気を付けて~」「こっちこっち~」とか言っているように見えるのです。

20歳を超えてから。兄弟姉妹はもういないけど、階段を上るぷくにゃをいつも、テマリやキキが見守ってくれていました。

血は繋がっていなくても、年齢差がどれだけあろうとも、家族として一緒に仲よく暮らすことができるのだな~と、あたたかい気持ちにさせてくれます。

ぷくにゃがシニアになって気を付けていることは、定期的な獣医さんでの健康チェックと
毎週の栄養剤投与です。
それと、食事摂取量。
最近は一度にたくさん食べられないので、何回かに分けてあげています。
一時期は療法食でしたが、今は食べてくれることの方を重視して、いろいろなご飯を欲しがった時にあげています。

18歳くらいまでは猫じゃらしで遊んだりもしたけれど、今はもう、遊ぶことは若猫たちに任せて寝ている事が多いようです。ただ、またたびは相変わらず好きなようで、またたびキッカ―に酔いしれる姿は、「酒が好きなおじいちゃん」のようです。

兄弟姉妹も元気だったころ、大好きな箱で猫マンション。上から、くーたろー、伽羅、たあちゃん、ぷくにゃです。

猫の21歳は人間でいうと100歳くらいとか。若い頃のように走ったり跳んだりすることはなく、ゆったりのんびり過ごしています。
すぐそばでは若猫がバトルや運動会をしているので、ぷくにゃの寂しさが少しでも減ればいいなと思っています。

ぷくにゃは今、腎臓と肝臓、膵臓の薬を飲んでいます。
今年になってからは体重も減って痩せてしまったけれど、無理なく穏やか~に過ごしてくれたらいいなと思っています。

ぷくにゃ、うちの子になってくれてありがとう!のんびりゆっくり、マイペース=ニャンペースで過ごしてね。

ご機嫌さんでお昼寝中