シニアペットと暮らして

愛犬が教えてくれたこと

菊姫ちゃん・17歳
公募

著者/みあ

私が生まれる2年前、うちにボーダー・コリーの菊姫がやってきました。母の一目惚れで北陸から秋田までお迎えに行ったと聞いています。

13歳

17歳まで生きたうちの子はボーダー・コリーにしては頑張った方だと思います。 私より前に家に来ていたので小学生くらいまでは多分下に見られていてよく私のお菓子を食べたりうぅーって唸られていました。でも、中学生くらいになると少し認められたのか指示はしっかり聞くし寝る時も私の横で寝てくれる時がありました。

10歳

シニア犬になってからは呼んでも腰を上げるのが重たいのか顔を向けるだけが多くなったのですが、私が妹と喧嘩している時や、泣いている時は一目散に駆け寄って止めたり舐めてくれました。あと、おやつやご飯の時も(笑)抱っこが嫌いだったのですが階段を登れなくなってからは寝る前はちゃんと階段の前で前足だけを階段にかけて抱っこされるのをじっと待っている姿がとても可愛らしくて面白かったです。うんちをする時に足をプルプルさせながら頑張っている姿やちょっとした家の出っぱりにお尻や頭をぶつけながら歩く姿寝ながらオナラをすかすところやシニアになってから行動を見守ることが多くなって今まで気づかなかったことに気づくことが多くなりました。顔の斑点が多くなったり白髪が増えたり。目も耳もだんだん悪くなっていったのに嗅覚だけはずっと優れていて、立ち上がることが精一杯になってもおやつの匂いを嗅ぎつけ一所懸命起きあがろうとしたりクーンとおやつを欲しそうに見つめる目がとても愛おしかったです。本当に動けなくなって天国に行く数分前までおやつには必死にがっついていました。シニアになってから世話は重たいし、おしっこやうんちもとても大変だったけどその何十倍も何百倍も可愛かったり面白かったり家族に笑顔と笑いをくれました。

10歳

シニアになってから教えてくれたこと
シニアになってから後少しの時間できるだけの愛情を注ぎたい、たくさん遊んであげたいと思っても犬たちは人間で言う70歳とか80歳の老人です。犬も遊びたくても体力に限界があります。家の中では遊べても外を思いっきり駆け回ったり川や海に行ったり雪遊びをしたりするのはなかなか難しいです。だから元気で体力が有り余っている時に出来る限りの経験と遊びをしてあげなくちゃということ。元気な時のいろんな行動や行った場所お気に入りの場所たくさんたくさん写真を撮っておくこと。お留守番はできる限りさせないこと。自分達の都合で怒らないこと。少しのいたずらは許してやること。シニアになったらたくさん話しかけて撫でてあげて、大好きだよ、可愛いね、愛してるよってたくさん言葉にしてあげること。多分言葉はわからないけど思っていることは伝わると思うから。美味しいものをたくさんあげること。多少は人間のものでも愛犬の好きなものはたくさんあげちゃいました(笑) 寝る時もご飯の時もテレビを見るときもいつも一緒にいてやること。歳を取ってから気付かされることが多く後悔も多かったです。