シニアペットと暮らして

歯磨きは必須

まひるちゃん・14歳
公募

著者/田中明美

わが家はパピヨンの母娘2頭と暮らしています。母犬(まひる)は14歳。娘(えん)は今年の11月で11歳、人で言えば還暦を迎えます。
自宅出産で、私がヘソの緒を切りました。
まひるは完璧に育児をしてくれて、母乳もたっぷり与え、お手入れもしっかりしてくれて子犬はいつもピカピカでした。
生まれたばかりはイモムシ(笑)でしたが、2週間で目が開き、ネズミ(笑)になり、犬に成長しました。交配・妊娠・出産・育児、思い返せば、貴重な経験でした。まひる、ありがとう。
目が開くと、可愛かったな~。正に動くぬいぐるみでした。
パパにとって、家で生まれ育ったえんは、特別な存在になった様で、まひるだけの時には興味のなかった、ドッグランや旅行にも連れて行ってくれるようになりました。今ではペットと泊まれる宿を自分から検索しています。この変化には、私もびっくりです。
えんも甘え上手なのでパパはメロメロです。
私たちにとっては、いつまでも子ども感覚のえんも、シニア犬。私の歳も抜かされました。

現在のまひる(14歳)と えん(10歳)

まひるは昨年、13 歳頃から老化を実感しています。今までは、えんと同時に食べ終わっていたのに、ご飯を食べるスピードが遅くなり、寝る時間が増え、耳も遠くなりました。外出から帰ると必ず出迎えてくれたのが、気づかずに寝ていて、えんだけが出迎えてくれることも。散歩もゆっくりになりました。マテやオイデも出来なくなってきました。
親バカですが、まひるは賢い子で、芸も教えれば必ず覚え、やってくれました。少し寂しいです。
そして、毎年の健康診断で、肝臓と腎臓の数値が基準値より高くなってきました。年齢的に仕方ないと思いますが、
ずっと、元気で長生きしてほしいと思っています。

育児中のまひる。とってもいいお母さんでした。

今、前向きに取り組んでいるのは、歯磨きです。歯磨きの大切さを知ったのは6年程前。それまでは、歯磨きガムを与え、気が向いたらペーストを塗る程度でした。
歯磨き講座を受講し、歯周病の怖さ、口内環境の大切さを学びました。最近は人間でも言われていますが、歯周病は万病の元。心臓病、腎臓病、肝臓病等あらゆる病気の引き金になる可能性があります。口内細菌が血管を通じて血液循環へ進入し、内臓に悪影響を及ぼします。これを知った時に、怖いな~と思いました。
犬も同じ。3歳以上の犬猫の80%は歯周病だそうです。他人事ではありません。
犬は、自分で歯磨きができないので、飼い主がしないと!です。
昔の犬は、歯磨きなんてしなかったですよね。でも手をかければ、かけただけ、健康寿命は長いと思います。
受講後、動物病院で歯石除去をしました。それから5年、相変わらずナンチャッテ歯磨きだったせいか、口臭も歯石も復活していました。歯石はビッシリ付いていました。
今年、まひる、えん共に全身麻酔で歯科処置をしました。歯石除去ではなく、歯周病治療です。
14歳のまひるは悩みましたが、術前検査で大きな問題がなかったので、お願いしました。

歯磨きするよ?最近は諦め顔でやらせてくれます。写真はえん。

歯のレントゲンでは、前歯の下の骨が溶けていました。
ショックだったのは、えんも前歯の下の骨が溶けていました。見た感じでは、歯石もひどくなかったので、大丈夫だと思っていたのですが、見えない部分で進行していました。
歯というか、口内ケアは、今後もずっと必須です。今は毎日、歯ブラシを使ってケアしています。歯磨きなんて、ムリ。と思っていましたが、慣れです。はじめは歯ブラシも上手く使えなかったけれど、私も、わん達もお互い慣れてきて、今では要領よくできるようになりました。まだ、おやつを使っていますが(笑)
面倒だな、と思う日もありますが、この子達の健康のためにも、続けていきます。
まひる、えんが、元気で健康でいると私も幸せです。
歯磨き時、膝の上で仰向けにするのですが、その姿が可愛いです。愛おしさ倍増です。
こんな毎日のスキンシップも幸せなひと時です。まひる、えん、ずっと元気でいてね。私も歯磨きがんばるよ。