シニアペットと暮らして

共に目指そう!!

りぼんちゃん・15歳
公募

著者/京都こころ

りぼんちゃんミニチュア・シュナウザー2004年2月26日滋賀県生まれの女の子です。
4月の末にブリーダーさんのところへ迎えに行き、京都の我が家へ長女犬としてやってきました。
病気もせず、トイレのしつけも「お座り」「待て」なども数回教えれば出来る賢い子ですが、“ピンポーン”と同時に玄関へ走り「ワン、ワン、ワン」と吠え、「今日も番犬頑張ってるな」と宅配の方やご近所さんに言われるほどのおてんば娘に成長しました。

元気ハツラツおてんば盛り 4歳

でも、自分のおならにびっくりして走り出すというお茶目な子です。
2014年4月(10歳)首にできものができ、破裂しては出血し病院で処置をしてもらうことを何度か繰り返し「あまり繰り返すなら取ることも考えてください。」と獣医さんにいわれてもなかなか踏み切れず、避妊手術もせずにいました。
「3センチの大きさになるまでに決めた方がいいです。」と言われ、やっと決心をしました。日帰りだったので深くは考えていませんでしたが、病理検査の結果は「悪性毛母腫」でした。“繰り返しているうちに悪性化したかも。同じするならもっと早くにすればよかった。”とかなり悔やみました。
それからはミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気のフルコースで、白内障、尿石症、高脂血症で療法食と点眼薬、内服薬は現在も続いています。
2016年7月(12歳)尻尾の上下にできものができ、すぐ手術をしてもらい、こちらは良性のものでした。
しかし、「手術中呼吸が止まりかけた。」と後できいて怖くなりました。

ViViちゃんが来た翌日
緊張してゆっくりお昼寝も出来ない?
ViViちゃんは最初から余裕~

この頃からペットロスがとても怖くて、2頭目を考えだしました。
色々調べる中で里親を探している保護犬が全国にたくさんいることを知り、“たとえ1頭でも”と考え、大阪のボランティアさんから2017年3月に次女犬ViViちゃんがやってきました。6歳6ケ月の元繁殖犬とのこと以外詳しい状況は分かりませんがこれからの生活を“楽しい。うれしい。”と思ってくれるようにと里親としての責任を感じました。
この日まで13年間ひとりっこで育ってきたりぼんちゃんは、最初吠えてはいたもののViViちゃんは平気だったので、どうしていいのかわからない感じで戸惑っていました。
私たちは2階で寝ていて、ViViちゃんは1階のケージで寝ていたので、毎朝降りてくる度に「この子まだいる!いつまでいるの?」と言いたげな顔を1ケ月ほどしていました。
それから、4~5ケ月過ぎたころの2017年8月(13歳)りぼんちゃんが子宮・卵巣の腫瘍摘出手術をすることとなり、術前の検査で胆嚢も腫れていて4ケ月後の12月には腹腔鏡下胆嚢摘出手術となりました。
さすがにこの短期間での手術、まして前回2016年の手術中に呼吸が止まりかけたこともあり、この2回の手術は医療センターでしていただくことになりました。

りぼん15歳6ケ月、ViVi8歳11ケ月
共に20歳越え目指します!!

仕事をしながら手術前の検査等での病院通いや、それまでペットホテルなどにも預けたこともなかったので、ひとり入院できる?ごはん食べられる?などなど心配は尽きず正直かなり追い込まれた気持ちになっていました。
そんな時家に帰れば、ViViちゃんが短い尻尾をちぎれんばかりに振り、ジャンプして喜んでくれる姿に「しっかりしなければ。」と気持ちを前向きにしてもらい、励まされ随分癒されました。
実は甘えん坊のViViちゃんなので“本当はひとりっこのおうちがよかったかも。”と思うこともありましたが、「うちに来てくれてありがとう。本当にうちに来るべき子だったんだよね。」と心から感謝しています。
りぼんちゃんも今ではすっかりViViちゃんを頼りにしています。
2018年10月(14歳)仕事から帰ってくるとりぼんちゃんの両目が絵の具で塗りつぶしたかのように真っ白に濁っていて、病院へ。血液検査の結果「高脂血症から膵炎になり、脂肪沈着して目に症状が出た」との診断でした。

りぼんちゃんがすっかりViViちゃんを頼って甘えているところです。ViViちゃんは少々迷惑そう・・・?

点眼薬で目の白濁は4~5日で治りましたが、内臓疾患の症状といえば、嘔吐下痢、食欲不振と思っていましたので、目に症状が出ることもあると知り驚きました。
でも、「目」という分かりやすいところに出て、すぐ病院へ行けたのはよかったと思います。
現在は慢性膵炎、慢性肝炎の治療で週3日の点滴通院と定期的な血液検査、内服薬、サプリメントと低脂肪の療法食で“毎朝ごはん食べられる?と様子を見ながらですが、落ち着いた生活を過ごしています。
後ろ足も弱くなってお散歩時間も距離も随分短くなりましたが、朝夕2回頑張っている姿をご近所の皆さんにも応援していただいています。
15年前はずっと、ずっと、ずーっと遠い未来だと思って掲げていた『目指せ!20歳!!』
今はりぼんちゃんの頑張り、ViViちゃんと家族の愛、そして病院の先生、看護師さん、スタッフの方の力も借りて実現できそうな気がしています。

週3日の点滴通院で病院の待合室にて。
腰は完全にひけ、“またここか!”とご機嫌ななめ…
でも、頑張って通院しています。